ドラゴンズドグマ:ダークアリズン – PS4 オープンワールドRPGが好きなら迷わず遊ぶべし

ゴールデンウィークに遊んだ「DAYA GONE」の後、「スティクス」「イース セルセタの樹海 改」「ドラゴンズドグマ:ダークアリズン」と2〜3千円台の格安ゲームを3本購入に至り、少しかじっては次を繰り返し最終的は「DAYA GONE」の次に腰を落ち着けて遊ぶゲームは「ドラゴンズドグマ:ダークアリズン」になりました。


by カエレバ


「ドラゴンズドグマ:ダークアリズン」は、PS4版Switch版ともにAmazonや楽天では3700円前後で販売されていますが、ヨドバシではPS4版が2480円とかなり格安になっています。(2019,6現在)

ドラゴンズドグマ:ダークアリズン

世界観

ジャンルとしては「オープンワールドアクションRPG」です。世界観はドラゴンが君臨する中世ヨーロッパ的「ダークファンタジー」、剣と魔法のファンタジー世界です。「Skylim(スカイリム)」をコンパクトにしてシンプルなストーリーで仕上げた感じです。なので「Skylim(スカイリム)」の世界観が好きな方なら楽しめるでしょう。

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ストーリー

ドラゴンを倒す運命を課せられた、覚者の冒険。
主人公が住む平和な村、漁村カサディス。ある日その静寂を破り、ドラゴンが村を急襲する。
ドラゴンに心臓を奪われた主人公は命を落とすことなく、“覚者(かくしゃ)”と呼ばれる特別な存在となって蘇る。
なぜ、自分がドラゴンに選ばれたのか。その謎を解くため、主人公は強大な力を持つドラゴンを打倒する旅に出る。

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漁村カサディスでドラゴンに襲われ「覚者」となった主人公が、ポーンと呼ばれる従者を従えドラゴンの謎を解き明かすべくグランシス半島を旅をする物語。

メインクエストとサブクエストをこなしてストーリーを進めていきますが、複雑なストーリー分岐などはないシンプルな物語になっているようです。

プレイシステム

主人公(覚者)

性別・年齢・体格・職業など自由に設定できます。キャラクタークリエイトは、洋ゲー的ではありますが日本人好みのデザインでちょっと頑張ればかなり美形なキャラクターを作ることも可能です。キャラクリにこだわりを持っているプレーヤーにはありがたいですね。

職業は、初期設定で剣と盾の「ファイター」・ダガーと弓の「ストライダー」・杖の魔法使い「メイジ」の三種類から選びます。上級強化職として「ウォーリアー」「レンジャー」「ソーサラー」、混成強化職として「ミスティックナイト」「アサシン」「マジックアーチャー」があり、レベルアップに伴い転職も可能となります。

ポーン(従者)

主人公専属のポーンを一人キャラクタークリエイトで作成できます。このポーンは常に覚者と行動をともにします。なのでオフラインで遊ぶ場合は二人のパーティーで冒険することになります。オンラインプレイの場合プラス二人のポーンを雇うことができ、4人パーティでの冒険が可能になります。

ポーンを雇うには、各地に点在する「リム」と呼ばれる石に触れ、リムの世界に入ることで可能になります。自分の従者として作成したポーンもオンラインプレイをしていると、別のプレイヤーのゲーム世界で雇われることもあり、その時得た知識やリムやアイテムを持ち帰り覚者に情報提供などをしてくれるのです。

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ゆるいオンラインシステム

オフラインでのシングルプレイも楽しめますが、オンラインなら更にもう少し楽しい要素がありますよ♪的な共闘や対戦の無いゆるいオンライン要素がいい感じです。ここで言うオンラインは主にポーンの貸し借りだけです。

プレーヤーが作成したポーンをリムで貸し借りしてパーティメンバーにする。他のプレーヤーに借りてもらうためには、見た目やスキルなどを磨く必要があったりとポーン育成のモチベーションになったりします。

借りてもらうことでポーンは、別の世界を旅してその情報や稼いだリムやアイテムを持ち帰って覚者に惜しみなく提供してくれるのです。借りたポーンは旅の友としてアイテム採取や戦闘に協力してもらえる。

街道や領都にはたくさんのポーンがウロウロしています。おそらく自分の従者であるポーンも別の世界で覚者に雇われるべく同じ様にうろついているのでしょうね。

戦闘

フィールドをうろついているとゴブリンや野盗や狼に出くわします。遭遇すると攻撃を仕掛けてきます。相手をすると戦闘になり戦いたくなければ逃げれば戦闘は避けられます。

戦闘方法は多彩で、ジョブやスキルにより戦い方が大きく異なります。ファイターなら剣と盾の接近戦で大型のキメラなどに捕まってよじ登り頭を攻撃したりできます。メイジなら遠距離からファイヤボールなどの魔法で攻撃したり味方の回復をしたり。同じジョブでも攻撃スキルの設定で繰り出す技が異なり戦い方にバリエーションがあり飽きません。

各ジョブを極めるという楽しみがやりこみ要素にもなります。

フィールド

フィールドはそれほど広くありません。ファストトラベルを使わなくてもそれほど移動に苦痛を感じるほどでは無い広さです。大きな街は領都と呼ばれる王様がいる街だけです。後は小さな村や関所、廃墟などが点在している感じです。

でも、洞窟や地下ダンジョンなどもそこそこあり、フィールド上での戦闘や宝箱などのアイテム配置もいい塩梅で広さはそれほど大きな不満点ではありません。

フィールドの映像表現はリアルで美しいです。時間の流れがあり夜になると真っ暗闇になります。ランタンがなければ暗闇でランタンを持っても自分の周り数メートルが明るくなるだけ、昼間でも鬱蒼とした森や谷の街道など影の深い場所はかなりくらいです。なので夜に戦闘になると敵の位置が全く解らず厳しい戦いになります。

特殊なファストトラベルシステム
覚者の出身地カサディスと領都の2ヶ所に固定のファストトラベルポイントが設定されています。「刹那の飛石」を使いトラベルポイントを指定すると移動できます。ダンジョン探索を進めると「戻りの礎」というアイテムが手に入り、このアイテムを設置した場所をファストトラベルポイントに設定できるようになります。「戻りの礎」で自由にファストトラベルポイントを指定できるという珍しい設定になっているのです。

レベルアップ

一定の経験値が貯まるとレベルが段階的に上っていきます。

HP(体力)・ST(スタミナ)・ジョブ(職業)
攻撃を受けたり高所から転落したりするとHPが減少し0になると死亡します。魔法や薬草などで回復できます。STは、走ったり攻撃を繰り出し続けると減少し0になると動けなくなり時間とともに回復します。またアイテムを使うことで直ぐに回復可能となります。選んだ職種(ジョブ)により使える武器や防具、習得できるスキルやアビリティが変わってきます。戦闘経験を重ねるとジョブポイントが溜まっていき一定値になると段階的にジョブランクが上がりより上位のスキル取得が可能となります。

武器・防具・アクセサリ
武器や防具は、武器屋で購入したりダンジョンの宝箱から取得でき、揃えることができます。素材とお金が揃えば上位アップグレードによって強化も可能です。武器ごとに決まったスキルという発動する技があり、スキルポイントを使って覚え、武器に設定することで使えるようになります。初期の頃は限られたポイントでどのスキルを選択するかによって戦い方が大きく変わってきます。

ドラゴンズドグマ:ダークアリズンを遊んでみて

私の場合は

覚者が女性の「マジックアーチャー」
従者ポーンは男性の「レンジャー」
雇いポーンは、「メイジ」と「ファイター」もしくは「ウォーリアー」

の4人パーティーで冒険を進めています。ウォーリアーが前に出て、レンジャーが弓で遠隔攻撃、メイジが回復と武器への魔法付与、覚者のマジックアーチャーが敵によって遠方からの魔法攻撃とダガーによる近接攻撃を使い分けて戦う。といったスタイルです。

まだ1週目を完了していませんが、レベル50くらいでクエスト決戦でドラゴンを討ち果たし、黒呪島に挑んでいます。今まででだいたい60〜70時間程度遊んでいる感じでしょうか。

感想

何なんでしょうね?このじわじわと染み込んでくるような面白さは・・・
はっきり言って、地味っぽく最近Switch版が出るまで全く知らなかったゲームでした。レビュー数は少ないものの高い評価と安さにつられて購入してしまったわけなのですが、これが大当たり!予想外の楽しさ。どうしてもっと話題にならないのか不思議でなりません。

なにが楽しいのかと聞かれると、一番は4人パーティーで冒険ができることで、自分以外のメンバーはAIなのですが、この設定がなかなか良くできているのです。ちゃんと戦うし回復などの支援も適切にこなします。自分がピンチになると助けを求めたり、知っている場所なら積極的に案内したりするのです。

一緒に冒険を続けていると、パーティーメンバーに愛着が湧いてきて、レベルがかなり開いてきても雇い続けたりと、プレイヤーの心をうまく捉えるシステムに仕上げられています。

雇い入れるポーンは、プレイヤーが従者として設定したもので、外見や行動原理(戦い方や言動など)を細かく自分の好みを交えて作り込んだキャラクターなので画一的なAIキャラクターと一線を画すものがあるのです。このあたりオンライン要素をうまく活用していると感心させられます。

それに、フィールドやストーリー・キャラクター設定など全てにおいてシンプルながらちょっと上質な仕上がりで、大作ではないものの心をくすぐられるゲームになっているのです。オープンワールドゲームが好きなら是非一度手にとってほしいゲームといえる作品です。

最近発売になったSwitch版なら寝転がりながらでも遊べます。


by カエレバ