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傷物語〈III 冷血篇〉映画館で観てきました。

傷物語〈III 冷血篇〉が公開されたので、早速Tジョイ京都に観に行ってきました。

傷物語〈I 鉄血篇〉・傷物語〈II 熱血篇〉をDVDで観てその勢いで映画館に直行。傷物語の映像化作品を一気に楽しみました。来場特典「混物語」〜あかりトリプル〜もいただきましたよ。

映画 傷物語

〈I 鉄血篇〉は・・・

阿良々木暦の校門前での羽川翼との出会いから、手足を切断された怪異の王〜キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード〜を助け吸血鬼の眷属となり、人間に戻るためにはキスショットを完全な吸血鬼に戻さなければならず吸血鬼ハンターに取られた手足を取り返すことを決意するまで。(64分)

〈II 熱血篇〉は・・・

3人の吸血鬼ハンター、「身長2メートルを超える巨漢である吸血鬼を狩る吸血鬼・ドラマツルギー」と、「巨大な十字架を自在に操る半吸血鬼(ヴァンパイア・ハーフ)のエピソード」そして「吸血鬼退治を専門にする、物静かな人間・ギロチンカッター」との戦い。(68分)

〈III 冷血篇〉は・・・

3人の吸血鬼ハンターを倒し、手足を回収しすることに成功した暦。完全体となったキスショットと、阿良々木暦が人間に戻るための攻防が始まる。二人の戦いの果に待ち受ける運命は・・・(83分)

感想

「傷物語」の映像化作品として3部トータルで、十分満足の行く作品と言えます。見ごたえのあるアクションシーンが多く、楽しめる作品です。キスショットとの出会いのシーンが地下鉄であったり、学習塾跡の廃墟がショッピングモールかコンビナートのような大規模施設であったり、暦の自宅がリゾート地の別荘のようであったり、かなり映画的な過剰な演出が目につくところではありますが、TVアニメとは別物として映画作品と割り切ってみればいいでしょう。

ただ、鉄血篇・熱血編・冷血編と別々にとらえると、1部の鉄血篇がボリューム的にも内容的にも物足りなさが目立ちます。熱血編は、ボリュームは物足りないもののアクションシーンが続くのでそれなりに見ごたえがあり、映画館で観た冷血編は、話も佳境に入って盛り上がっておりボリューム的にも問題なく一番いい感じです。

私的には、鉄血篇・熱血編をDVDでみて、冷血編を映画館で鑑賞したので、特に違和感なく楽しめましたが、1部から順番に映画館で鑑賞していると、1部・2部はボリューム的に物足りなさが残るように感じました。キャッチコピーに乗っかって3部に分けると言うのは企画的にはいいと思うのですが、1部・2部に関してはせめて後10分ほどはボリュームがほしいです。2部作で作る内容をあえて3部に分けた様な感じを受けてしまいますね。

とはいえ、概ね原作に忠実に作られており、迫力ある映像と見ごたえのあるアクションシーンで「化物語シリーズ」初の映画化作品としては、満足の行く出来上がりと言えるでしょう。3部作一気見をおすすめします。

内容的には、何と言っても吸血鬼ハンターやキスショットと暦の戦闘シーンの迫力がハンパない。殴られる度に腕や足がもげる・・即座に再生して腕が生えてくる。頭ももげるし胴体も真っ二つ。暦の投げる硬球がドラマツルギーの右目に何発も突き刺さる。羽川なんて腸をぶちまけてましたから。冷血編では、キスショットがギロチンカッターを食べてるシーンも・・・

更に、羽川翼のエロさ爆発です。小説でも傷物語の羽川は結構ぶっ飛んだ感じに描かれていましたが、映像化でここまでエロくする必要があるのか!と思わず叫んでしまいそうになるくらいに過激です。暦の妄想の中では絡んじゃってますから。

TVシリーズでは、表現しきれないエロさとグロさをこれでもかってぶち込んだ感じ。映画だとここまでできるんだぞって表現を思い切って描ききった新房監督、あっぱれです。それにシャウトの映像表現も素晴らしいですね。

sumiyamo