制作発表から12年越しで完成した「仁王」は、旧コーエーと旧テクモの技術を結集して作り上げられた初のPS4アクションRPGの大作ゲームです。
2005年に旧コーエーでPS3向けRPGゲームとして制作発表。技術的問題から2度開発が中断。旧テクモとの合併を経てTeam NINJAのスタッフを迎え、アクションRPGとして完成をみることに。2度も中断しながら12年もかけてポシャること無く開発を継続してよく完成にこぎつけたものですね。
お陰で、今「仁王」と言う名作を楽しむことができています。感謝♪です。
発売と同時に、海外ゲームメディアでは高得点の高評価ラッシュ。日本でも、アマゾンで初日から高評価続出。当然ながら、私も帰りにヨドバシに寄って初日にゲットしました。
主人公は、イギリスのロンドン塔の監獄にとらわれている海賊の「ウィリアム」(日本名 三浦按針)。
謎の男ケリーに守護霊を奪われたウィリアムは、脱獄しケリーを追って日本の九州にたどり着く。時は信長と秀吉亡き後の戦国時代。石田三成と徳川家康が覇権を争い戦を繰り広げていた。そこは、長きに渡る戦で人々は疲弊し死と隣り合わせで魑魅魍魎がはびこる世界であった。
そんな日本に単身乗り込んだウィリアムは、戦国武将たちと関わりながらケリーの足取り追い、九州から江戸に向かう旅を続ける。
大まかなストリーはこんな感じです。
アクション死にゲーと言われる「仁王」は、その先陣を切っている「ダークソウル」シリーズそっくりのプレイ感です。プロデューサーのシブサワ氏もダークソウルを参考にしたと言っている通り、ステータスの成長システムはほぼ同じ感じです。
敵を倒すとアムリタがたまり、アムリタを伸ばしたいステータスに振り分け能力を伸ばしていく。戦闘には「体力」と「気力」が重要で、「体力」が切れると死亡。「気力」が切れると動けなくなる。ダークソウルで言う「ソウル」が「アムリタ」で「スタミナ」が「気力」に相当する。「仁王」で工夫されているのは「残気」システムで「気力」を使う戦闘の合間にタイムングよくボタンを押したり武器を切り替えたりすることによって、使って散った気を集めることができる様になっている。これにより戦闘における戦略性が高まっていると言えるでしょう。
戦闘は、がちで行くとまさに死にゲーで、撃破するには強い相手には数十回もしかしたら百回以上挑むことになる。しかし「仁王」のいいところは、プレイヤーの選択によってはアイテムを駆使することで撃破しやすくなっていたり、協力プレイで倒すこともできたりでと逃げ道も設定してあり、ダークソウルより敷居は低い感じ。なのでダークソウルのように心が折れて放棄する方は、少ないのではないかと思われます。
ダンジョンの途中では、お社にお参りすることで休息できます。「ダークソウル」の篝火ですね。ここでおもしろいのが、「木霊」と呼ばれる可愛らしい妖精が、ダンジョンの途中で迷子になっているのを見つけてお社に送り返してあげるという趣向。多くの「木霊」を送り届けるといいことが起こります。
ダンジョンは、城・寺・忍者屋敷・荒廃した村・炭鉱などまさに日本の原風景。本当に日本らしい和の雰囲気の中でアクションRPGをプレイできるのは「仁王」ならでは、他のゲームでは味わえないテイストです。登場するのも鎧をまとった武将・手裏剣を投げてくる忍者・長槍でついてくる僧兵・呪術を使う陰陽師まさに純日本的です。人ならざるものも、鬼・一つ目小僧・傘おばけ・雪女・かっぱ・蜘蛛女・烏天狗と勢揃い。
敵を倒せば、武器や防具などたっぷりのアイテムを落としてくれます。お宝アイテム集めも楽しくハクスラ要素もバッチリ楽しめます。プレイする人によってそれぞれ好みの切り口で楽しめる、色んな人に勧められるゲームになっていますね。
ダークソウルシリーズが完結した後、其の志を継ぎ更に楽しく遊べる要素を上乗せしてきた「仁王」というゲーム。本当によくできています。2月ですでに今年一番のゲームが確定したのではないでしょうか。このシリーズがパワーアップしながら続いていくことを期待します。
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