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これがやりたかった!正統続編「戦場のヴァルキュリア4」PS4

2008年4月のPS3版「戦場のヴァルキュリア」から10年の歳月を経て、2018年3月に正統続編のPS4版「戦場のヴァルキュリア4」が発売されるとは・・・・・

「戦ヴァル」ファンとして、もう出ることはないだろうと諦めていたところへの嬉しい誤算に歓喜した方も少なくないはずです。

「戦場のヴァルキュリア」は、アクティブシミュレーションRPGと言われ独自の戦闘システムと水彩画風イラストがマッチした、似たようなゲーム体験ができるゲームは他にはない唯一無二の完成されたゲームといって過言ではないでしょう。

あらためて「戦場のヴァルキュリア4」を遊んでみて、大幅な変化は殆ど感じられず「戦場のヴァルキュリア」をプレイしていた時のままのプレイ感で遊ぶことができました。これはほんとにすごいことだと思うのです。10年前のゲームの続編でほぼ同じゲーム体験を味わえ楽しめる・・・全く色あせていないということで、10年前の「戦場のヴァルキュリア」がいかに完成されたゲームであったのかを再認識させられました。

戦闘システム「BLiTZ」がこのゲームのキモ

シミュレーションとアクションシューティングを融合させた戦闘システム「BLiTZ」が、「戦場のヴァルキュリア」を他では味わえない唯一無二のゲームたらしめる一番の要因といえるでしょう。

ゲームの流れ

兵科

偵察兵・突撃兵・支援兵・対戦車兵・狙撃兵・敵弾兵の兵科があります。例えば偵察兵は移動能力と索敵能力に優れているが武器のライフルは突撃兵に比べて殺傷能力は劣っている。とか、対戦車兵は対装甲車に特化しており対人攻撃にはあまり向いていない。など兵科ごとに能力が決まっています。さらに兵士個人の能力や相性もあり采配を左右する要因となっています。

ブリーフィング、コマンドモード

戦闘パートになると、まず「ブリーフィング」でフィールドの状況や勝利・敗退条件が示されます。その情報に基づきプレイヤーが、自陣の拠点に事前に登録された兵士から出撃させるキャラクターを配置していきます。配置が完了するとバトル開始です。「コマンドモード」となり真上から戦闘フィールドが表示され、味方のキャラクターが配置された状況で見える範囲での敵兵の配置と敵拠点を確認することができます。

ターンとCP

その初期情報をもとに一手目に行動させるキャラクターを選択します。画面上部にターンとそのターンで使用できるCP(コマンドポイント)が表示されており、CPを使い切るか使い切る前でもターン終了を選択するとそのターンは終了となります。(残したCPは次ターンにに引き継がれます)

アクションモード

原則、1CPを使って1キャラクターを行動させることができます。「コマンドモード」でキャラクターを選択すると「アクションモード」に移行します。キャラクターごとにAP(アクションポイント)が割り当てられておりAPを消費してキャラクターを自由に移動させることができます。選んだキャラクター以外は敵味方とも停止していますが、近くの敵からは攻撃を受けます。また、orderという特殊命令をCPを使って発することができたりします。

ターゲットモード

「アクションモード」で移動が完了すると(APがなくなるか任意の場所に移動)R1ボタンを押して「ターゲットモード」に移行します。「ターゲットモード」では、武器を選んで攻撃するかラグナエイドで回復するかを選択できます。(何もしないで終了も可能)攻撃する場合は敵に照準を合わせて攻撃となりますが狙った敵を仕留められない場合は反撃されます。また所持弾数が決まっている武器は弾を使い切っているとその武器での攻撃はできません。「ターゲットモード」は、一回の行動で1回だけ使えます。(ポテンシャル発動で再行動できる場合もある)

瀕死・死亡

敵の攻撃を受けてHPが0になると瀕死で行動不能となってしまいます。行動不能となったキャラクターは、別キャラクターが接触することで衛生兵により救助され再配置可能となりますが、放置したり敵兵に接触されると死亡となり一部キャラクターを除いてそれ以降は二度と使用できなくなってしまいます。

拠点占拠

勝利条件に「敵本拠点の占拠」や「全拠点占拠」などの条件が多いのですが、「拠点占拠」とは拠点とされる場所のまわりの敵兵を排除して、味方の兵士が拠点中心で拠点占拠コマンドを入力して自陣の旗を掲げると成立します。逆に自拠点を敵兵に同じように占拠されることもあるのです。拠点の回りにいる時はHP回復と弾薬の全弾補充の効果が得られ、待機兵の増援を呼ぶこともできます。

ゲーム終了と評価

ほかにもいろいろとあるのですが、大まかなゲームの流れはこんな感じで進んでいきます。勝利条件をクリアする(もしくは敗退)とゲーム終了となり、クリアにかかったターン数に応じでS〜Eの評価と兵士や戦車の能力アップに使うポイントを貰えます。

将棋の駒のようにそれぞれに適正を持った戦闘員を有利な位置に移動させ戦闘を展開するターン制のシミュレーション要素と移動後の攻撃の狙い所などはシューティングゲームのごとくプレイヤーの判断に大きく委ねられ、位置取りとアタックする対象の選択でゲームの展開が大きく左右されるのです。

描画システム「CANVAS」が紡ぎだす美しい世界

水彩画調の淡い色合いで描きだす描画システム「CANVAS」は、戦争が題材の作品にも関わら優しくも儚い雰囲気を紡ぎだし、アニメ調とも一線を画したこの作品ならではの世界観を作り上げるキモといえます。

キャラクターや武器・戦車は「CANVAS」にマッチした優しい雰囲気のデザインで、初代「戦ヴァル」のデザインを踏襲し違和感を感じること無く安心して遊ぶことができました。

ストーリーは・・・

征暦1935年、共和国国家連合体「連邦」と専制君主国家「帝国」
に二分されたヨーロッパ大陸。連邦は圧倒的な物量を誇る帝国
に苦戦を強いられていたが、劣勢を覆すべく帝国の首都を急襲
する一大反攻作戦「ノーザンクロス作戦」を発動する。
作戦に従軍する連邦軍E小隊所属のクロードは、仲間との絆、
託される想い、様々な犠牲の下、成し遂げる意志を試される――。
戦火の下でしか訪れなかった、悲しくも熱い青春が描かれる。

公式HPより

今回も自分の故郷を守るために奮闘する若者たちの戦う姿を描いたストーリーになっています。タイトルになっている「ヴァルキュリア」については、初代作品の様な兵器としてのヴァルキュリア対ヴァルキュリアといったわかりやすい構図ではなく、ヴァルキュリアの血脈であるがため人知れず戦争の道具として非人道的な扱いを受け続けていたことがこの戦争を通して明らかになっていくといった感じで描かれます。

初代「戦場のヴァルキュリア」とは全く別物のストーリーで、前作を遊んでいなくても「戦場のヴァルキュリア4」だけで完結した物語なので全く問題ありません。4がおもしろいと思われたならぜひ初代もあそんでみるといいと思います。

sumiyamo

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