京都アニメーション映画作品の特集上映で「たまこラブストーリー」と「小鳥遊六花・改〜劇場版 中二病でも恋がしたい!〜」を観て、TVアニメを観たくなり早速TSUTAYAでDVDを借りてきました。
映画「たまこラブストーリー」を観て、だいたい雰囲気はわかっていましたが、TVアニメ「たまこマーケット」想像以上に楽しめました。ほんわかとした雰囲気の日常系アニメで、確かに「けいおん！」の醸し出す雰囲気とちょっと似ている感じですね。
天然少女でどこまでも純粋なたまこを商店街のみんなが見守っている感じがなんとも暖かで、今では見かけないような昭和な感じの雰囲気がいいです。それに、餅屋に居候するしゃべる鳥が「デラ・モチマッヅィ」でその家族？が「チョイ・モチマッヅィ」「メチャ・モチマッヅイ」となんとも洒落のきいたネーミング。もち蔵とかあんことか豆大に福とかべたなネーミングもなんか違和感を感じさせない不思議な世界観。
非日常と日常感が入り混じってありそうでない商店街や学校での営みがなんかここちよいのです。それに、藤森あたりの学校と疎水沿いの雰囲気、出町柳あたりの風景、北白川あたりの疎水沿いの桜並木など京都を縦断する舞台設定が散りばめられ日常のリアルを感じさせてくれます。
TVアニメでは、もやっとしていたもち蔵の恋の行方も映画でスッキリ決着が付きハッピーに終えられました。たまこ達の続く物語も観たい気がしますが、きれいに終わったのでこれでよしですね。
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映画「小鳥遊六花・改〜劇場版 中二病でも恋がしたい!〜」では、ダイジェスト版のような構成でいまいち置いてけぼりな感じだったのですが、改めてTVアニメを観て「中二病でも恋がしたい！」の物語を知り想像以上に面白い内容であることがわかりました。映画から入ってしまうとこの物語の面白さに触れないまま評価されてしまうのではとの懸念を感じてしまいます。
誰もが消したい過去の一つや二つはある。高校デビューを果たした者にとっては、中学時代の中二病がその最たるもので、完全に消し去りたい恥ずかしい過去なのである。中二病を患ったほとんどの高校生はこの消し去りたい過去に怯え、過去の事実が明るみに出るたびに赤面するのである。
中には、高校生になっても中二病を卒業できずこじらせ続ける者がいる。こじらせる原因は人それぞれではあるが、過去に自身に降り掛かった喪失感などの心の傷を覆い隠すため、心のバランスを保つため致し方なくこじらせ続ける。心の痛みと向き合う勇気を、術を持てなかったのだろうか？小鳥遊六花もそんな少女であった。
そんな六花が、元中二病で高校デビューを果たした富樫勇太や丹生谷森夏（にぶたにしんか）と出会い、心の傷を癒やされ恋をする物語。中学生で中二病全開の凸守早苗（でこもりさなえ）や昼寝好きの先輩五月七日くみんら（つゆりくみん）と織りなすちぐはぐでドタバタな日常コメディの学園生活は楽しく、中二病妄想が爆発する戦闘シーンはファンタジー。たまに心にひだに触れる切ない展開もあり、よくまぁこんな物語を考えついたものだと感心させられます。
高校デビューを果たした勇太の過去の中二病全開のシーンには、なぜだか観ているこちらも気恥ずかしさを感じさせられたりしますが、中二病と恋の間で揺れる六花がかなり可愛かったり・・・まぁ、まだなら一度観てください。
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