「ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~」以来のアトリエシリーズになります。「フィリスのアトリエ ~不思議な旅の錬金術士~」も購入して途中まで遊んだのですが、オープンワールド風の広いマップがイマイチで投げてしまったのです。
「ソフィーのアトリエ」が2015年11月なのでなんと4年ぶりということになりますね。そんなに経つのか・・・って感じです。
まーぁでも、アトリエシリーズは採取と錬金というお決まりシリーズで毎回遊んでいては飽きてしまうので、数年を経て思い出した頃にまた遊ぶくらいの方が新鮮に楽しめるようには思います。
PS4・Switch 同時発売です。私はPS4版で遊んでいますが、このゲームの画像表示ならSwitch版でも処理落ちすることはなさそうです。
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湖の中に浮かぶ島、クーケン島。
公式HPより
そこにあるラーゼンボーデン村が物語の舞台。
村に住むライザは、どこにでもいるような普通の少女。
退屈な村の生活に不安を感じ、気の置けない仲間たちと集まっては、
夢を語ったり、刺激を求めて村の外へ出る計画を練ったりしていました。
ある日、一念発起したライザたちは、
立ち入りが禁止されている「島の対岸」へ、はじめての探検に出かけます。
そこで出会ったのは、錬金術という不思議な力を使う一人の男。
その力に魅せられたライザは、
錬金術を教えてほしいと頼み込み、彼に弟子入りすることに。
錬金術の力によって、これまで訪れたことのない場所へ
行けるようになったライザたちは、退屈な日々から
それぞれの夢に向かって1歩ずつ踏み出していきます。
その一方で、クーケン島には、ある脅威が迫っていました。
やがてライザたちは、これまでの遊びとは違う、
村の誰にも知られることのない
「ひと夏だけの冒険」をすることになるのでした――
過去に栄え滅亡した王国の遺跡が多く残る島で暮らすライザとその仲間が、村で立ち入りを禁じられている島の対岸に冒険に出かけることから物語が始まる。そこで知り合った錬金術師アンペルから錬金術の教えを請い禁忌とされる地まで踏み込み冒険を続ける。その冒険で今島に起こっている不思議な出来事はこれから起こるであろう災厄の序章であることを知る。
滅亡した王国が犯した過ち。そのつけが今、島で暮らすライザ達島民に降りかかろうとしていたのだ。それを食い止められるのは、錬金術の力を活用する以外に方法は無いのであった・・・
これほど遊び勝手が変わらないゲームは他には無いのではと言えるほど、初期作品から変わらない遊び心地を続けているシリーズは珍しいと思います。錬金システムやマップ移動の自由度など作品ごとに変化して目新しさや遊びやすさを追求されてきているものの、マップで採取される素材を組み合わせて錬金術でアイテムを作り冒険を進めるとうい根幹のシステムは全く変わることはありません。
あえて大きく変わった点を上げるなら、時間制限が最近の作品では廃止されたことでしょう。これにより初期作品のような歯ごたえのあるハードなゲーム感はなくなりかなり遊びやすくなりました。
今回のシステムはツリー状に配置された素材を埋めていくパターンです。が、基本的なことは何ら変わらないのと、連なる素材を順番に埋めていけばいいのでわかりやすいのではないかと思います。そして「採取地錬金」という新しい要素が取り入れられ、これによって主な素材をピンポイントで採取できるようになり足らない素材を探しマップをうろつくことが減りかなり楽に素材収集ができるようになっています。おまかせで錬金させる機能がなにげに便利なのですが、希少な素材もバンバン使ってしまうのでその点は注意が必要です。
開拓したマップは、初期段階から自由にファストトラベルできるようになっていて、この点でもかなり遊びやすくなったといえます。
ターン制ながらリアルタイム感が増した戦闘システムになりました。自分のターンが来た時もほかメンバーや敵のタイムラインは進んで行きます。入力にもたついているとどんどんターンが進み敵からの容赦ない攻撃を受け続けてしまいます。この点は、ターン制というベースは変わらないものの大きく遊び勝手が変化した要素と言えるでしょう。
とはいえ、アトリエシリーズの戦闘テイストは変わらない物があり少しテンポが早くなっただけでそれほど戸惑う必要はありません。
良くも悪くもアトリエシリーズらしい映像表現です。少しはキレイになっては来ているものの、PS4に対応した表現からはかけ離れていると言えます。ただ、アトリエシリーズはこれでいいようにも思いますしアトリエファンはその点に重きをおいていることは無いでしょう。
今回の女性キャラクターは、ライザ・クラウディア・リラみんなかなりかわいらしくいい感じです。ライザのムッチリとした太ももは発売前から話題になっている通りかなりむっちりしているし、胸も結構揺らします。そういう意味では、従来のアトリエのヒロイン(未熟な少女のイメージ)とはちょっと違う少し成熟したキャラクターによせてきている感じです。
ストーリーについては、これだけシリーズを重ねるとだいたいお決まりのパターンになりがちでそれほど目新しいものを求めるのはコクという感じですね。ライザは、おそらく太古からの血筋を受け継いだ高い資質を持った天才的錬金術師といった設定の感じで全くの素人から短期間で錬金術を修めバンバンと新しいアイテムの錬金を思い立ちます。
ツッコミどころは満載ではありますが、それがアトリエシリーズなのです。楽しみポイントはストーリーではなくあくまでも錬金なのですから。各地に散らばる素材を集めコツコツと錬金を重ねレベルの高いアイテムを試行錯誤して作り上げていく楽しさ♪これに尽きるのです。
その点で、今回のライザのアトリエは、かなり洗練され遊びやすくなっていると感じています。自由にマップとアトリエを行き来できるのが大きいです。それに素材やアイテムをそこそこ簡単にコピー出来たり、採取地錬金で目的の素材が手に入ったりと、かなりストレスフリーに錬金を楽しめるようになっています。
そうなると逆に歯ごたえのないアトリエになるのではと思いますが、不思議とこれがそうでもないのです。おそらくリアルタイム風になり戦闘テイストが大きく変わったことや、装備やレベルを上げて挑まないと簡単には勝てない敵がいて、そのために錬金で強いアイテムを作り戦闘レベルを上げる必要があることのバランスがいい感じなのだと思います。
ということでライザのアトリエは、シリーズを重ねることで錬金システムと戦闘システムが洗練されちょうといいバランスで成り立っている結構完成されたアトリエ作品であると言えるのではないかと思います。かなりいい仕上がりで楽しめる作品だと感じています。