「NieR:Automata」PS4

私は、ゲームのダウンロード購入はめったにしません。

最近のゲームは、容量が数十ギガとかなりの大容量でダウンロードに数時間かかるのとゲーム機のハードディスクをかなり圧迫します。また、購入価格もディスク版と大して変わらず、ディスク版であればプレイ後不要になれば中古品として売れますが、ダウンロード版はそういう訳にはいかないのですよ。

8千円程の新規タイトルであれば、1ヶ月以内なら4千円近くで売れますし、時間がたっても2千円程度で引き取ってもらえます。人気タイトルならダウンロードコンテンツも順次発売され、1年もすればオールインで廉価の完全版なんていうのも出たりしますから。

なので発売直後に購入してとりあえず一周してすぐに高値の時に売り、面白いタイトルなら廉価版が出た時にもう一度買い直してじっくり遊ぶというのが一番コストパフォーマンスがいいのですよ。

とは言え、8千円のタイトルが4〜5千円で購入できるなら検討の余地ありです。PlayStation Store の「TGS2017セール」では「NieR:Automata」が5400円程だったのでダウンロード購入しちゃいました。

ダウンロード購入のいいところはですね、PS4にダウンロード指定しておくと自宅のスタンバイモードのPS4に自動的にダウンロードされているところ。昼間に仕事場でパソコンから購入して帰ってすぐにゲームを始められるのはうれしいですよね。

とりあえず金土日の週末、19時間ほどプレイしてAルートをクリアしたので「NieR:Automata」についての所感などをちょっと書いてみます。

「NieR:Automata」はどんなゲーム?

2017年2月23日にスクウェア・エニックスから発売されたPlayStation 4用アクションRPGです。2010年に発売された『ニーア ゲシュタルト/レプリカント』の後継作品。私はプレイしていませんが単独で問題なく楽しめます。

フィールドはオープンワールドで、三人称視点で自由に行動できるのですが、建物の中の一部では横や上からの固定カメラでの戦闘や、飛行形態での縦スクロールのシンプルなシューティングなど、多彩に戦闘モードを取り入れています。

剣斧槍などの武器を使った戦闘と合わせて、帯同するポッドによるレーザーやミサイル射撃など付与された性能による攻撃(や防御)を駆使して戦うこととなります。

メインとなるクエストをこなしていくとストーリーが進んでいきます。その合間に、サブクエストをこなしたり、フィールド上の敵と交戦したりしてレベルアップし、素材やお金を集めて武器やポッドのスペックアップをしていきます。

「NieR:Automata」の世界観

世界観
「NieR:Automata」公式サイトより

地球上での人型アンドロイドと機械生命体(ロボット)の戦いが描かれたストーリーで、エイリアンの侵略によって地球を追われ月に移住した人類が、地球奪還のためアンドロイドを要して地球にいるエイリアンを攻めている。たいしてエイリアンはロボットを駆使して守っているという状況で人類もエイリアンも全く登場しない、アンドロイド対ロボットの代理戦争状態の地球が描かれている。(実際にはエイリアンは自身の作った機械生命体によってすでに滅ぼされているらしい。実は人類もアンドロイドに取って代わられていたなんて落ちじゃないよね。)

荒廃した地球は、崩れたビル群や、ショッピングモール、遊園地、団地などが砂漠や森林の合間に点在し機械生命体がそこら中をうろついている。荒廃した文明の遺産が自然の中に飲み込まれている世界が精細で美しく描写されています。

フィールドの世界観は「Fallout」シリーズの世界にちょっと似ている?

キャラクターについて

主人公は美しい筐体の人型アンドロイド

主人公は人型アンドロイドの少女「2B」と少年「9S」

2b
「NieR:Automata」公式サイトより
9s
「NieR:Automata」公式サイトより

「2B」と「9S」は、人類決戦兵器として開発された新型アンドロイドで編成される精鋭部隊「YoRHa(ヨルハ)部隊」に所属しています。

この造形が美しい。
美少女と美少年。
まさに人形。フィギアが動いている感じ。

「オートマタ」とはピッタリの表現ですね。

見た目だけでなく、移動やジャンプ・戦闘などのそれぞれの動きがいちいちしなやかで美しい。石川由依のぶっきらぼうなツンデ感ある吹き替えもピッタリ。「2B」はかなり作り込まれ完成したキャラクターに仕上がっていますね。

ゲームキャラクターとして1〜2を争う出来栄えではないでしょうか。(あくまでも個人的感想です。)

男心をくすぐる「2B」の完成されたキャラクターデザイン

Amazon のレビューをチョックしていると、「2B」の〜お尻がエロい〜なんてことが書かれていたりして、どういうこと?ピタッとしたパンツ姿の後ろ姿のこと?とか想像していたりしたのですが。実際にプレイしてみるとよくわかります。生尻がエロいんですね。

「2B」の衣装は、ぱっと見露出の少ない黒装束って感じなのです。胸の部分は若干透けてはいるものの、首すじから腕まで覆われた短い目の黒いワンピースをまとい、ブーツともも上までの黒タイツで足の肌の露出はほとんど無く全身黒ずくめ。ただ、何故かスカート部分に切れ込みがあり、白い下着がチラチラ見える感じ。その下着が、限りなく面積の狭いTバック状で、はしごを登るときに下から見るとうわももからプリッとしたお尻が丸見え状態。男心を捉えて離さないアンダービューイング!

無駄にはしごを登らせてしまいそうな勢いです。

前時代的デザインの機械生命体(ロボット)

たいして、機械生命体のロボット達はいかにも鉄の塊の前時代的な造り。口調もロボット的で一体一体の個性は薄く画一的。

パスカル


「NieR:Automata」公式サイトより

限りなく人間に近く創られたアンドロイドとエイリアンが作り出した機械であるロボットとのこの極端な造形の対比。それぞれに感情のようなものが芽生えている共通の進化。機械生命体のネットワークを離れ個性を持ち出したロボットはアンドロイドとの交流もできている。対極と融和の混ざりあった世界が物語を複雑に織りなしている。彼らは何のために戦っているのか・・・・。

Aパートを終えての感想

事前情報はほとんどいれずに始めたので、終盤はボス戦の連続でサブクエストほとんどこなしてないのにこのまま終わりそうな展開だなぁーとか思っていたらほんとにエンディングを迎えていました。エンドロールの最後に〜Aパート終了引き続き楽しんでください〜みたいなメッセージが表示され、周回前提のストーリーであることがわかりました。

そこでちょっと調べてみるとA〜Zまでのエンディングがあるようで、全部見るのはちょっと無理そうな感じ。ただ、Eまでやれば後はバッドエンドらしいのでとりあえず5週はする必要がありそうですね。1パート20時間×5で100時間なら納得のボリュームです。

Aパートは序盤も序盤。なので操作にようやく慣れてスキルアップの方法も少しわかって物語的にもなんとなく雰囲気がつかめてきたってところなので、面白くなってくるのはこれからでしょう。つかみは十分な感じで今後のストーリー展開が楽しみです。

ただ、少し不満な点が・・・

Bパートの序盤。ストーリーは「9S」視点でAパートをなぞる展開で始まるのですが、いきなり飛行形態の縦スクロールシューティングと機動形態の全方位シューティングが続きます。これはパターンの決まった動きに合わせて敵を倒していくのですが、必要以上に難しく何度もリプレイすることに。トライアンドエラーで慣れてくればいずれクリアできるのですが、あまり得意じゃない者にとってはアクションRPGを楽しみたいのにその中に慣れないシューティングをぶち込まれると若干いらっとしてしまいますよね。

とは言え、興味深い世界観にマッチした荒廃したフィールドと美しく魅力的なキャラクターの造形は、いままでプレイしたゲームのなかでもトップレベルといっても過言ではありません。