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「モンスターハンター・ワールド」までのつなぎに「サイコブレイク2」をプレイ中

昨年末は「イースⅧ」に続き「ゼノブレイド2」をどっぷりとプレイして締めくくり、年初は「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」のDLC第二弾「英傑たちの詩」とJRPGの大作を存分に楽しんでいました。

そして、1月26日には「モンスターハンター・ワールド」、こちらもRPGではないものの純日本製タイトルのアクションゲームです。

「モンスターハンター・ワールド」の発売日にあと1週間に迫り、おとなしく待つつもりでいたのですが、Playstation Store で「サイコブレイク2」が割引セールされているのを見つけて結構お買い得だったので思わず購入してしまいました。

日本製タイトルが続くので、箸休めに1週間ほどベセスダも悪くないかと「サイコブレイク2」を遊び始めたのですが・・・・・なかなかおもしろいではありませんか!クリアするまでは、モンハンはおあずけでもいい勢いです。

「サイコブレイク2」の世界

精神世界に構築された異様な世界に没入するという「サイコブレイク」の続編で、同様の世界観でのストーリーが展開されます。秘密組織「メビウス」によって「サイコブレイク」の世界が更に進み、精神世界「STEM」のなかで「ユニオン」と呼ばれる街が運営され実際にそこで人々が生活しているところまで研究が進められていました。しかし精神世界構築のかなめとなるコアが逃げ出したため、世界は崩壊し始めそこで暮らす人々の精神も暴走して怪物と化しユニオンは制御不能の状況に陥ります。

「サイコブレイク」の主人公であった元刑事のセバスチャンは、元同僚のキッドマンから逃げ出したコアは火事で死んたはずのセバスチャンの娘リリーであることを知らされます。娘を助けたければ精神世界の中での娘を探し出す必要があると告げられ、セバスチャンは再び精神世界に挑むことになるのです。

前作のある人物の脳内世界というようなとらえどころのないものではなく、精神世界の中で構成された街でのストーリー構成となっていて、その中で娘のリリーを探すという明確な目的も提示され、前作よりもわかりやすい世界観となっています。

「ホラー」感はそこそこ「サバイバル」が楽しいゲーム

ストーリーはチャプター順に進む1本道ではありますが、チャプターごとに設定されたステージ内はある程度自由に動き回れ、メインクエストとサブクエストがステージ内に散りばめられています。ステージを散策して素材や武器を集め弾薬や回復薬を作成して、クリーチャーを倒してジェルを集めレベルアップして生き抜いていくプレイ感はまさにサバイバルです。

弾薬や回復薬は常にギリギリの状態でまともに戦うには弾薬が少なく、スニーク(忍び足)とカバーで隠れながら敵をやり過ごしたり、見つかった場合は走って逃げることも重要なスキルとなっている。ただ、スタミナ設定があり走れる時間に制限があり、追いつかれるか逃げ切れるのかのハラハラ感はハンパないです。

レベルアップやクラフトで何を優先して伸ばしていくかによってプレイスタイルがある程度決まってきます。忍び足のスキルを伸ばして忍者のように後ろから静かに襲うのか、体力とショットガンの威力を高めて正面から銃撃戦で挑むのか。自分の好みのスタイルでユニオンでのサバイバルを楽しめるのです。

狂気が満ち溢れた芸術的ホラー世界

造形は精細に作り込まれPS4の性能を存分に活かした美しいゲームの世界が構築されています。光と闇で構成された全体的には暗い世界の中で、血しぶきと肉塊にまみれた残虐性が溢れるなかにアーティスティックな美しさを見出してしまうといった狂気の芸術がうまく表現されています。頭が吹っ飛び真っ赤な血しぶきが上がる瞬間のストップモーション。普通ならグロいだけのものを美しく感じさせる芸術的演出が秀逸なのです。

クリーチャーの造形もそれぞれに凝ったもので、倒した時のクリーチャーの破壊演出も美しく爽快で、おびき出してスニークからのキルが綺麗に決まった時の爽快感はやみつきでついつい無駄に挑んでやられてしまったりしてしまうのです。

「サイコブレイク2」はアーティスティックで上質な作品

今のところ中盤あたりをプレイ中ですが、なかなかバランスの良い楽しいゲームだと感じています。ホラー感は人それぞれに感じ方が違うでしょうから一概には言えないでしょうが、アートなホラーと言う感じでそれなりにホラーな世界観の作品です。ただ、最新作のバイオ7で最恐最グロ体験をした後だと若干物足りなさを感じてしまいます。

しかし、作品の面白さは純粋にホラーを楽しむだけではありません。少ない素材をどう活かすのか、どんな戦い方で生き延びるのか、隠れながらいかに逃げ切るのか、などこの世界を生き延びながら娘のもとにたどり着くという目標に向かってのサバイバルをいかに楽しめるかがポイントでしょう。

そのための演出が、狂気のアートであり、ユニークな造形のクリーチャーであり、ミニオープンワールドな街並みなのです。

人を選ぶ作品ではありますが、高い評価も納得の作品です。

sumiyamo