気になってはいるけれど、なぜだか手が出せていない作品っていうものがあったりしませんか？
私には「HIT MAN」がそんな作品の一つです。
「HIT MAN」は、ステルスアクションシューティングといったある意味特殊な好みの分かれる分野のゲームです。私としてはステルスゲームは好きな分野で、ステルスゲームといえば「メタルギアソリッド」シリーズや「Dishonored」シリーズがまず思い浮かびます。
どちらも大好きなゲームで、夢中になって遊ばせてもらいました。
そんなことで「HIT MAN」も2016年の発売当初から気になっていたのですが、なぜか買い逃していて11月には「HIT MAN 2」が出るらしく、それに先立って9月に「ヒットマン ディフィニティブ・エディション」が発売されました。
「ヒットマン ディフィニティブ・エディション」は、追加コンテンツ全部入りの完全版といえるタイトルで価格もお手頃。この機会を逃すとまた当分「HIT MAN」シリーズに手が伸びないような気がしたので思い切って遊んでみることにしたのです。
ヒットマン ディフィニティブ・エディション
箱庭的ロケーションは７つ
ICA施設、パリ、サピエンツァ、マラケシュ、バンコク、コロラド、北海道の７つのロケーションが準備されています。それぞれにホテルや豪邸・医療施設・市場などの設定で自由に動き回れる箱庭になっています。
例えば、キャンペーンモードのパリでは宮殿で開催されているファッションショーに潜入して、裏稼業の顔を持つ主催者の男性と元スーパーモデルの女性を抹殺するというミッションになっています。タキシードを着用し招待客を装い正面から入場します。抹殺する対象者に接触するためには、招待客では入れないスタッフゾーンに潜入する必要があり、ウエイターや宮殿スタフッフを締め上げてスタッフの制服を奪い変装しなければならないのです。
ウエイターに変装していても、同格のウエイターや他の職種のものにはバレないが上位の役職の者には変装がバレてしまいます。また、ウエイターとして入れない場所にはその場所に入れるスタッフの姿に変装し直して潜入する必要があるのです。変装がバレなくても、包丁を盗もうとしたりものを投げるなど不審な動きを見られると、警戒され逃げ切れないと排除されてしまいます。
キャンペーンはチャレンジを追ってみよう
こんな感じで、周りの目をかいくぐりながら抹殺対象者に近づき、抹殺の後その場を無事に退出してミッション完了となるのです。
が・・・
なれないうちはすぐに見咎められて詰んでしまいます。見咎められるだけなら逃げて隠れていればなんとかやり過ごせますが、暗殺の現場を見られると総攻撃を受けて終わりです。なのでいかに〜見咎められずに人知れず抹殺する〜がポイントとなります。
これをいきなりノーヒントでクリアするにはかなりハードルが高いです。そこでチャレンジというヒントミッションが準備されています。
現場をうろついていると、様々な会話が耳に入ってくるのですがその中でチャレンジに繋がる会話を聞くとアプローチのヒントが提示されるようになります。そのアプローチを追うことによってスムーズに対象者に近づき抹殺を完了できるようになるのです。なれないうちはチャレンジを探してそれを追うのがこのゲームに早く慣れるこつです。チャレンジによって様々な抹殺の方法を覚えることができるようになります。
レベルアップで潜入や使用武器の幅が広がる
チャレンジなどでさまざまなアプローチをこなしていくとボーナスポイントが加算されてレベルが上っていきます。レベルに応じて潜入場所や持ち込みアイテムの保管場所が選べるようになり潜入抹殺の選択肢が増えていきます。スナイパーライフルを持ち込んで狙撃するなんてこともできるようになります。
ミッションを終えると評価ポイントが示されます。予定の抹殺をこなせたか・犯罪行為を見咎められなかったか・監視カメラに映らなかったか・関係ない人物を殺さなかったか・ミッションコンプリートまでにかかった時間などなどで評価されます。
途中セーブなしでミッションをこなしていくエスカレーション
エスカレーションは途中セーブなしでミッションをこなしていくモードです。レベル１〜５がありクリアすると次のレベルをプレイできるようになります。レベルアップによりミッションの制限事項が増えていき難易度が上がっていきます。
他にも自分でミッションのシナリオを作ってフレンドと共有して楽しんだりとやりこみ要素はいろいろと用意されていたりします。
同じマップを何度も繰り返しプレイするゲームですが、達成目標やアプローチの仕方を変えて様々な切り口で楽しめるように工夫されたゲームで、マップ内にもNPCの会話によるアプローチやストーリーへのヒントやさり気なく配置されたアイテムなど様々なギミックが隠されていて飽きることなく探索のモチベーションを保たせてくれます。
自由度が高くなれないうちは何をどうすればいいのかと、途方に暮れる場面もあります。そんなときはとりあえずこまめにセーブしていろいろと試してみることでしょう。失敗しても直前のデータをロードすればやり直しができるのですから。そんなトライアンドエラーを繰り返しつつ、難易度の高いミッションをスムーズにスピーディーにこなせた時の達成感は病みつきになる楽しさなのです。
ステルスアクション好きには最高のゲーム
私のような「メタルギアソリッド」や「Dishonored」などのステルスゲームが好みの方には最高の作品であるとおすすめできる完成されたステルスゲームが「ヒットマン ディフィニティブ・エディション」です。「Dishonored」のようにしっかりしたストーリーを追いたい方には物足りない部分がありますが、ステルスアクションをやり込んでハイスコアやレベルアップを楽しめるなら最高の作品と言えるでしょう。
難点を上げるとすれば・・・
ロードにかかる時間がかなり長い。初期のPS4なので特になのかもですが。少しストレスですね。PS4Pro＆SSDならストレスなく遊べるかも？あと日本語音声にするには音声ファイルをPSstorからダウンロードしてインストールする必要があります。わたしは知らずに旧バージョンの音声ファイルをインストールしてしまい日本語音声設定がうまく行かずしばらく英語音声で遊んでいました。〜ディフィニティブ・エディション〜用の最新版をダウンロードし直して日本語設定ができるようになったのですがそのあたりがちょっとまぎらわしかったですね。
来月には「ヒットマン２」が発売です。「ヒットマン ディフィニティブ・エディション」のできからも期待がもてる作品ですね。
