ゴルデンウィークが終わってしまいました。
今年は、4月28日〜30日の3連休と5月3日〜6日の4連休とカレンダー通り。前半はネットカフェに後半は買い物に出かけただけで後はずっと家にこもりっきり。
で、何をしていたかというと、いつもの通りゲーム三昧。
前半は、Nintendo Switch 版の「レイジングループ」
後半は、PS4の「シュタインズ・ゲート0」
ノベルゲームで連休終了です。
どちらも、50時間弱のプレイ時間でした。
「シュタインズ・ゲート0」は、アニメを見てウズウズしだしての再プレイです。2年前に一度遊んだだけで細かいところはほとんど忘れていたので新鮮に楽しめました。ディスク版は早々に売っぱらっていたので今回は「PSPlus」のフリー版をダウンロードして遊ばせてもらいました。
「レイジングループ」は、想像を上回る出来栄えでした。内容・ボリューム共に2000円(通常価格は確か3000円)なら大満足の作品ですね。
レイジングループ
ストーリー
オートバイで一人旅をしていた主人公・房石陽明が迷い込んだ寒村は、古い因習に囚われた世間から隔絶された貧しい村だった。この村では、霧がたつと村人全員が命をかけたリアル人狼ゲームが執り行われることになていた・・・
房石陽明が迷い込んだ翌日に実際に村が霧に覆われる。村人たちは村人の中に紛れる狼と対決する理不尽なゲームを強いられ陽明もその殺人ゲームに巻き込まれることに。きりに覆われた村は、隣村に通じる一本道が土砂崩れで塞がれ唯一の連絡手段である電話も不通となり、深い山に囲まれた村から逃げることもできない。
そのゲームの中で殺されてしまった陽明は、不思議な現象に見舞われる。気がつくと寒村に迷い込む直前に戻っているのである。そこから村に向かわず逃げようとすると謎の死が訪れまた直前に戻ってしまう。いわゆる死に戻りのループから抜け出せない状況になっていた。この状況を抜け出すためにはどうすればいいのか?リアル人狼ゲームをクリアすべく陽明の戦いが始まる・・・
ゲームシステム
ノベルゲームであるので、基本的には一本道の物語を読み進めていく形になっている。人狼ゲームは物語の一つの要素であってプレイヤーが実際に人狼ゲームをプレイするということはない。ゲームをすすめると選択を求められる場面があり初見では選択できない選択肢が存在する。その選択肢を選択するためには主人公が死に至った時に入手できるキーを手に入れる必要がある。キーを揃えて正解の選択肢を開放してエンディングまで物語を進めていくという流れとなっている。
普通に進めると選択肢の総当りが必要となるが、死に至った時にヒントを見ることができ、次にどこの選択肢に戻ればいいのかを教えてくれる親切機能がついている。なのでさくさく進めたいならヒントを見ながら進めていくのが手っ取り早いですね。既読スキップもありストレスの少ないゲームシステムといえます。
登場人物の会話はフルボイスになっていて、テキストを読む必要がなく、オートにしておくと自然な会話の流れでストーリーに集中できます。
レイジングループとは・・・
人狼ゲームを模した理不尽な殺人ゲームを村人全員参加で行うというホラー。大和建国に関わる神の伝承に絡め、世間と隔絶され古い因習に囚われた村の権力者と村八分にされた山里の村といういかにもおどろおどろしい闇がうずまきそうな設定。それに主人公の死に戻りというループ設定が加わります。
殺人の場面は、赤や黒ベースのイメージ画になっているものの、言葉では具体的に恐怖を煽るグロい表現が多用されホラー要素満載です。
ループを繰り返し最終的には主人公が古い因習から村人を開放し助け出し一応のハッピーエンドをむかえます。神・超能力・怪異といった不条理が関わるホラー物の設定ながら、人為的に行われていた人狼ゲームを模した殺人ゲームのからくりを解き明かし、その要因となった伝承や歴史を明らかにし伏線回収もそつなくストーリー的にもうまくまとめられています。
エンディング後に解放される「追加エピソード」と「暴露モード(その時の登場人物の心情を語っている)」をプレイすればほぼ物語の謎が明らかになります。
2〜3千円程度で遊べるゲームとしては充分に満足できるおすすめのホラーアドベンチャーです。ホラー好きなら遊んで損はないでしょう。
シュタインズ・ゲート0
ストーリー
只今アニメ絶賛放映中。「シュタインズ・ゲート」のアナザーストーリーの様な設定ながら、岡部倫太郎が牧瀬紅莉栖を救うために最後に奮起を促すムービーメールが送られた経緯が明らかになる物語。牧瀬紅莉栖を救えず最後に岡部倫太郎が選んだβ世界線。岡部倫太郎は紅莉栖亡き後その苦しみを抱えすべてを諦め普通の大学生として生きていくことを決意し今後一切タイムトラベルにはかかわらないと誓っていた。
そんな時、大学のゼミの関係からクリスの母校の人工知能に関する公演を聞く機会があり、そこで偶然紅莉栖の先輩の比屋定真帆とその指導教官のレスキネン教授と出会う。二人は紅莉栖の研究理論を基に開発され「アマデウス」と名付けられたAI(人工知能)の研究者であった。「アマデウス」は人の脳から記憶をデータベースとして取り出しそれを活かして作り上げるAIである。
岡部倫太郎はレスキネン教授から驚きの事実を告げられる。「アマデウス」は生前の紅莉栖の記憶データで構成された人工知能であり、人工知能の能力アップのためのテスターを引き受けてもらえないかと提案されたのである。悩みながらもテスターを引き受けた倫太郎は、スマホアプリを通してアマデウス紅莉栖と交流を持つことになる。
そんな中、倫太郎に再びリーディングシュタイナーが起こり意図せずタイムマシン戦争に巻き込まれていくことになる。それは第三次世界大戦の前兆であった・・・
ゲームシステム
「シュタインズ・ゲート」では、【Dメール】がトリガーとなり各エンディングのフラグを立てることになっていたが、今回はスマホのメッセージアプリ【RINE】と【アマデウス】との接続アプリがトリガーとなっている。エンディングは複数あり真エンディングは複数あるエンディングのいずれかがトリガーとなり解放される。【RINE】のやり取りや【アマデウス】との会話は多数あるので、何がトリガーとなっているのかはわからない。(とはいえポイントとなる場面では必要に選択を迫って来る感じがある)なのでサクッと物語を進めたいなら攻略サイトを参照することをおすすめします。
「シュタインズ・ゲート0」はやっぱりおもしろい
前回同様のキャスティングでレベルの高いフルボイス。安心安定の出来栄えです。普通になった岡部倫太郎から厨二病全開の鳳凰院凶真に復活を遂げる場面は懐かしさのあまりの感動でうるっと来そうになります。ストーリー的には「シュタインズ・ゲート」のアナザーストーリーではあるが、「シュタインズ・ゲート」の最終場面での「世界を騙せ」というムービーメールが届く経緯が明らかにされる重要な物語でもあります。
今回は意図しないリーディングシュタイナーに振りまわらされ世界線の移動を余儀なくされます。なんと2036年にまで行き着いてしまうことになります。そこでルカ子の死を目の当たりにし、まゆりやフェイリスのやつれた姿を見せつけられ苦しいのは自分だけではないことを痛感させられるのです。無駄な世界線などない、シュタインズ・ゲートに行き着くためには全てが必要な経験でありそれらの世界線が収束するその先こそ目指すべき未来なのだと。
今回のヒロイン「比屋定真帆」は、個性豊かな魅力的なキャラクターとして描かれています。牧瀬紅莉栖のアマデウスと比屋定真帆のサリエリ。紅莉栖の友人でありながら研究者として紅莉栖に嫉妬する感情に苦悩する姿がうまく描きだされています。それにまゆりとかがりの親子愛。かがりの設定が不憫すぎる感じなのと、なぜ紅莉栖にそっくりなのかが若干気になったりしますが、まゆりの強さと優しさをうまく描き出しているいいエピソードになっていると思いました。
年末か年始には、動画たっぷりの「シュタインズ・ゲート エリート」が発売される予定なのでその時にはまた遊ぶことになりそうです。
“「レイジングループ」と「シュタインズ・ゲート0」でゴルデンウィークはノベルゲーム三昧” への1件のフィードバック