映画『ルパン三世 THE FIRST』

映画『ルパン三世 THE FIRST』を観てきました。

特別に観たいと思っていたわけではないのですが、「松竹マルチプレックスシアターズ・メンバーズ/Shochiku Multiplex Theatres Members」の1200円鑑賞チケットの期限切れが近く、引き続きチケットを貰うために映画館に足を運んだのです。特に観たい映画がなかった中で一番興味を引いたのが『ルパン三世 THE FIRST』でした。

本編映像の一部を公開している YOUTUBE を観ていただくと分かる通り、3DCGアニメで作成された初のルパン三世作品になっています。

『ルパン三世 THE FIRST』

物語

公式サイトより

秘宝プレッソン・ダイアリーに秘められた謎、初代ルパンの関わり、考古学少女レティシアの出自、ゲルマン帝国再建を目指すゲラルト・・・などなど多くの謎を散りばめながらルパン三世らしいドタバタなドラマが展開されます。

「THE FIRST」と冠されれいる意味は、初代ルパンが深く関わっている物語であることと、ルパン三世アニメ史上初の「3DCG」であることのようです。

3DCGアニメについて

公式サイトより

一番驚かされたのは、3DCGアニメの完成度の高さです。2Dでも多くのCGアニメが作られてきていますが、キャラクターのモデリングにどこか違和感を感じずにいられない作品がほとんどでした。なので人気キャラクターのルパン三世を3DCGアニメするにあたって違和感のない造形になっているのかがかなり不安ではありました。

ところが、完成した3DCGアニメ化されたルパン三世をみて、見事にアニメキャラクターを3DCG化され全くと言っていいほど違和感を感じさせない完璧な仕上がりになっていました。日本のアニメもとうとうここまで来たかって感じです。

若干違和感?ってほどではないのですが、こうなるのか・・・と思ったのは、次元の目鼻立ちがしっかり造形されていたことです、アニメでは目元は全く見せないキャラクターなのですが、3DCGで造形するにあたってはそういうわけに行かないということなのでしょう。

感想

ストーリーは、王道な物語展開で普通に楽しめる内容でした。ルパンのアニメ的な超人的な動作も3DCGでもほぼ完璧にその動きが再現されていて、丁寧に作り込まれていることを感じさせられました。メインキャラクターは通常通りの声あてで安心して観ていられます。ヒロインのレティシアを演じている広瀬すずについては、はじめは、ん・・・?っと思わせる感じもありましたが、観ているうちに馴染んできて結果はそれほど悪くなかったのでは。ほかキャラクターの吉田剛太郎や藤原竜也は、流石ですね。

この完成度であれば、3DCGアニメで制作されても通常のアニメ同様に違和感を感じることなく普通に楽しめるだけでなく3D表現によりよりリッチな映像として楽しめるでしょう。ただ、この作品は完成まで4年という期間が掛けられていると言うことで、かなり手間が掛けられていることは確かで、技術の確立はこれからなされていくことでしょう。そうなったとき普通に作画されたアニメと3DCGで制作するのでどれほど手間が違うのか?それのよっては、3DCGが主流になっていく時代が来るのかもしれませんね。