映画「AI崩壊」あらすじと感想

SMTの1200円チケットの使用期限が迫っていたので、とりあえずなにか見ようと時間の空いたときにMOVIX京都に行くことにしたのです。特に見たい映画もなかったので気楽に見れるものとアニメ「ハイスクール・フリート」を見ようかと思ったのですが時間が合わず「AI崩壊」を選んだのでした。

AI崩壊」は、いろんなメディアで宣伝していたので、完全新作のオリジナル大作映画との触れ込みは耳にしていました。

内容は・・・

ときは2030年、高性能AIが普及し医療・インフラ・行政など様々な場面でAIが管理することで便利で豊かな社会が築かれいたのです。一方でAIにより職を奪われる人達の存在もあり社会は2極化し政治・経済的に不安定な状況でもありました。

警察官僚は、不安定な情勢を改善するため国民の管理強化を図るべく新たなAIシステムの運用をめざし、AIを開発運営する会社にデータ提供の依頼をしていたが健全な運営のためにデータ提供の協力はしない方針を貫いていた。

そんな時、社会の根幹を支えているAIがハッキングされ社会活動が麻痺してしまう。さらに、AIは独自の判断で不必要と判断した人間は社会に必要ないものとして排除すべく選別を始める。AIは自身を守るためサーバールームをシャットダウンして誰も近づけなくするのだが、AIの開発者である桐生浩介の娘が閉じ込められ、冷却システムが作動しサーバールームは氷点下となり命の危険が迫っていた。

そんな中、テロの主犯として開発者の桐生が警察に追われることになる。桐生は、限られた時間の中でAIを正常化して娘を助けられるのか・・・警察に追われる桐生とテロリストとの戦いが始まる。

感想など・・・

主演の大沢たかおを始め豪華キャストを揃え、映像を見てもかなりお金のかかった大作で有ることが伺えます。率直な感想としては、深く考えなければエンタメ大作としてそこそこ楽しめる作品といえます。ただ、ツッコミどころは満載なのでそこを気にしだすと残念な作品との評価になってしまうように思います。

例えば、サーバールームは爆弾でも破壊できないような強固な作りで外部からのハッキングに対しても万全でありながら、テロリストが不正コードを読み込ます方法はあまりにもお粗末でそんな簡単にコードを書き換えできるようなセキュリティなの?と誰もが感じるのではないでしょうか。

さらに、桐生が甥で社長の西村と協力して、正常化させるコードを書いているところに警察が踏込んで取り囲まれる場面で、西村が射殺されながらも桐生は確保されること無く逃げ延びるのですが、あまりにも警察がおそまつすぎるのです。

まぁ、他にもいろいろあるのですが上げればきりがないので・・・

でも、AIに頼り切り管理された社会でAIが暴走と言わずともダウンすればどんなことが起こるのかをシミュレートし物語として表現しようと知恵を絞られていることはよく分かるのでその点は評価されるとおもうのです。

桐生を追い詰める警察のAIは、ネットにつながるありとあらゆるカメラ(個人のスマホのカメラまで)を駆使して居所を特定するのです。顔認証だけで無く体型や歩き方でも個人を特定します。なのでこの舞台が、日本でなく中国であったならもっとリアリティがあるのではないかと思うのは私だけでしょうか。