PlayStation VR 体験

「VR」初体験は、8月14日に大阪のソニーストアでの予約体験会で、「オーシャンディセント」と言う深海に潜っていく体験をするアプリでした。

魚やエイが泳ぎまわり光るクラゲが漂うさまは、まさに海の中でサメが襲ってくるシーンには思わずのけぞっていしまったものです。ほんの数分間の「VR」体験でしたが、もっとじっくりと味わってみたいと感じました。

あれから2ヶ月。手元に「PlayStasito VR」が届き、思う存分に「VR」の世界を体験できるという期待が膨らみます。

とりあえずダウンロードしたアプリケーションは、
「Kichen」100円 「バイオハザード7 レジデント イービル」の前日譚。ホラー
「ダンガンロンパVR」無料 「学級裁判」とお仕置きのデモ。
「サマーレッスン」2980円 家庭教師として教え子の「ひかり」と7日間を一緒に過ごすコミュニケーション体験
「PlayStasito VR Demo disk」無料 『Rez Infinite』、『RIGS Machine Combat League(リグス マシン・コンバット・リーグ)』、『DRIVECLUB™ VR』、『PlayStation®VR WORLDS』、『つみきBLOQ VR』の5タイトルの体験版が遊べる。
「PlayStasito VR WORLDS」5292円 スカベンジャーオデッセイ、デンジャーボール、ロンドンハイスト、VR リュージュ、オーシャンディセントの5つの体験を収録
「THE PLAYROOM VR」無料 「モンスターエスケープ」「キャット&マウス」「ゴーストハウス」「ロボットレスキュー」「ウォンテッド」5篇のVRゲーム収録

いずれも数分から十数分で終わる体験版です。いまラインナップされているアプリはどれも体験版でしかなく、とりあえず「VR」ってどんな感じなのか色々試してみてね。って感じのものばかりです。本格的なゲームは、年末から年始にかけてもしくはそれ以降を待たなくてはならないようです。

ただ、「VR」でどんな体験を味わえるのかを知るには短いながらも色んなジャンルのタイトルが準備されていて現時点では十分満足の行くラインナップではないでしょうか。

まず、初見で何本かプレイした感想は、やっぱり「VR」は、半端なく圧倒的な映像体験ができるすごいガジェットだ!と改めて感じさせられた・・・でしょうか。自分が前に進んだり、滑り降りたり、高いところに立っていたり、そういった感覚がリアルに体験しているかのように感じてしまうし、ドライブでも自分で運転席に座って運転している感覚になるし、窓から顔を出して後方を確認する感じもかなりリアル。

ただ、解像度は荒い感じが目立ちます。ぼやっとした感じの見え方なのですが没入感がそれを補っていてそれほど違和感は感じないといったところでしょうか。このあたりは今後の技術の進歩で補われていくことでしょう。

数年前にブームになった3D。メガネを掛けてモニターを見れば浮き上がって見えるってやつですぐに廃れてしまいましたが、全く次元が違いますね。この「VR」ってやつは、新次元の映像表示技術です。一つの空間に自分が入り込んだように映像で表現できるってすごいことです。自分で行けないリアルな場所でもその場所を表現する映像があればVRモニタを被るだけでその場所に実際に行ったような体験ができる。ゲームに限らず映像に関わる分野全てに大きな可能性を広げる技術と言えるでしょう。

でも、問題点もあります。長時間の利用に適さないことです。

まずは、装着感。これは、ほとんど問題ないレベルではないでしょうか。頭に被って装着するものですが、ずれにくく圧迫感が少ないように設計されていてそれほど不快感を感じることはありませんでした。たまにメガネがレンズに当たって違和感を感じたり、ケーブルが邪魔に感じたりすることはありますが、全体的には問題のない装着感と言えます。

目の疲れとVR酔い。この点が思った以上にシビアに感じました。

9月15日から毎日平均10時間以上「ペルソナ5」をプレイしていました。長いときには一日に15時間近くディスプレイに向かっていることも。そんな私でも、初見では、2時間が限界でした。そして1時間ほど休憩して、更に2時間プレイ。トータル4時間でギブアップ。ベッドに倒れ込み3時間ほど熟睡してしまいました。

どういう感じかといいますと、目の疲れが半端なく2時間で目を開けているのが辛くなりました。合わせて、頭が疲れる感じ。初めのうちは問題ないのですが、時間が立つに連れて、スピード感のあるゲームをプレイすると、頭がついていかないというか不快感を感じるようになります。酔というものを感じたことがないのでなんとも言えないのですがこれが「VR酔い」と言うものなのでしょうか?酔いなど感じたことのない私でさえこんな感じなのですから、酔いやすい方にとってはかなり厳しいのではと思ってしまいます。

4時間程度のゲームプレイでベッドに倒れ込み熟睡するなんて今まで考えられない現象で少し驚いています。目の疲れだけならそんなことはないように思うので、今までとは違う脳内での処理がされているのではないでしょうか。両目にそれぞれ違う映像を強制的に流し込まれ脳内で一つの映像に変換するという作業が脳に大きな負担を強いているように感じるのです。

これは、回数を重ねれば慣れていくものなのか、単に負担を強いるものなのか。前者であるようには思うのですが、後者であるなら「VR」の未来に大きな制限がかかるものとなるのではないでしょうか。このあたりはこれから自分自身の体験で検証していけるので色々試してみたいと思います。