初めての成分献血

先日、四条界隈での用事を済ませ予定より1時間余早く終わったので、さてどうしようかと考えながらぶらぶらしていると、献血センターの看板が目に入りちょっと寄ってみることに。

少し前まで、1980年台頃のイギリスでの滞在歴が1日でもあれば献血できなかったのですが、その規定が緩和されたので4年ほど前から献血をしています。

今までは、年3回の全血献血が可能なときに訪問していたので400mlの全血献血しかしたことがありませんでした。今回もそのつもりで訪れたのですが、全血献血可能時期でなかったので、成分献血をすることにしました。

成分献血は、成分採血装置を使用して血小板や血漿といった特定の成分だけを採血し、体内で回復に時間のかかる赤血球は再び体内に戻す方法だそうです。要は、一回血を抜き特定成分だけフィルターにかけて取り出して、残りの血は体に戻すらしいです。

血を抜いて戻して1回約10分〜15分、それを4回繰り返します。最終的には、全血献血と同じくらいの分量、約400mlが抜かれるようです。初回のみ心電図検査が必要らしく何十年かぶりに心電図を受けました。それに血液の成分検査で適当な成分濃度があるかを調べられます。

あと、血圧とか体調や病歴チェックがありすべてクリアして献血となります。

初めての成分献血には、休憩も含めて2時間近くかかりました。献血ができるということは、最低限の健康を維持できているということで、自分の健康チェックにもなりますし、後にはがきで血液成分の分析結果が送られて来るので、自分の血液が適正な成分を維持できているかどうかも確認できます。

献血後は、最低でも20〜30分は体調を観るためにセンター内での休憩が必要です。そのため、センターによってはパソコンが使えたり、読書コーナーがあったり、ネイルやマッサージなどのイベントが開催されていたりと、長時間くつろげる空間が提供されています。

水分補給は重要なので、珈琲やジュースは飲み放題の自販機が設置されており、お菓子などもおいてあります。帰り際には、お菓子や歯磨きセットなど何某かの粗品がもらえたり、10回目の献血のときには、硝子のおちょこをもらいました。

献血でネックとなるのが、針をさすことと血を抜かれる恐怖感ですね。私的には、血管が細く静脈注射をする時下手な看護師さんに当たって痛い目をした経験があり、若干のトラウマになっていたのですが、献血センターの看護師さんはその点はプロ中のプロなので安心しておまかせできます。刺されるときと抜かれるときはチクッとした不快感はありますが、その一瞬だけ我慢すれば献血中はなんともありません。

400mlという量の血液を抜かれるというのも、初めてのときはどんな感じなのか不安はありますが、一度体験するとあとは慣れてしまいました。

血液はやはり不足気味のようです。なので私のような者でも献血をするという行為が、少しは社会貢献になるようです。

ボランティアとか社会貢献とか、あまり積極的ではない私ですが、ジュースを飲みながらお菓子を摘んでのんびり1時間ほど過ごし、一瞬のチクッとを我慢すればちょっとだけでも社会に貢献できるならそれもいいかなって思ったりします。

一年に数回の献血センターの訪問。続けられる限りは続けようと思っています。