化物語ファーストシーズン

「化物語」は、只今ファイナルシーズンを終えオフシーズンに入っています。ファイナルシーズンまで各シーズン6冊づつ計18冊で13物語とたっぷりあります。一冊ずつ紹介するには、想像するだけでなんか面倒な気がしてくるので、とりあえずシーズンごとにまとめて紹介したいと思います。

ファーストシーズンは、「化物語(上・下)」「傷物語」「偽物語(上・下)」「猫物語(黒)」の4話で、「化物語」は前に紹介したので、ここでは残りの3物語を紹介しましょう。

「傷物語」これは、「化物語」の前日譚。

「物語シリーズ」の始まりの物語です。

「傷物語」は、現時点で(2016年秋)「鉄血編」「熱血編」「冷血編」の映画3部作の2部「熱血編」が公開中です。映画館で見たい思いがあるのですが、完結まで一気に見たいのでまだ見ていません。

映画館で3部いっき上映なんてしてくれたら必ず見に行くのですが、多分全作品がDVDで揃った時点でレンタルして見ることになるのでしょう。

「こよみヴァンプ」

主人公の阿良々木暦が、高校2年生から3年生になる春休みの出来事。終業式の日偶然、羽川翼のパンチラに遭遇。約4ページにも渡る描写ができるほどに純白にリボン付いた優等生のパンティーを目に焼き付ける。後ろめたさも相まってか、しばらく羽川翼と他愛もない会話を交わし、吸血鬼が出るという噂を羽川から聞くことに。別れぎわ携帯電話を渡すよう要求され羽川翼にアドレスを登録される。これが高校生になって初めての友達となった羽川翼との出会いであり物語の始まりであった。

その日の夜、パンチラの記憶を上書きするため(意味がわからん)、唯一の大型書店でエロ本を手に入れるというミッションを完遂した帰り道。四肢を切断され街灯の下でへたり込んでいるドレス姿の金髪の美しい吸血鬼と出会う。

「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」と名乗る瀕死の吸血鬼に死を覚悟して血を与え助けた暦は、その眷属の吸血鬼となって蘇る事になる。

吸血鬼ハンターに四肢を奪われた吸血鬼は、その力をなくし10代の少女の姿になりはて、奪われた四肢を取り返してくれればその力は戻り、暦を人間に戻すことができるという。

怪異のオーソリティー忍野メメや友達となった羽川翼の力を借りて、3人の吸血鬼ハンターから吸血鬼の手足を取り戻す戦いが始まる。

暦は、吸血鬼ハンターから手足を取り返し人間に戻れるのか・・・?

ていうか、壮絶なバトルの末に当然ながら暦は四肢を取り返すわけなのだが、ある事情から人間に戻らないという選択をする暦、それにより暦とキスショットはそれぞれに大きく深い「傷」負うことになり、後の物語シリーズに続く布石であり「暦」と「忍」の切っても切れない絆となるわけである。

「偽物語」

夏休み中の物語。阿良々木暦の妹「火憐」と「月火」の物語。「偽物」と「本物」と「正義」がテーマの物語。

「かれんビー」

戦場ヶ原ひたぎによって学習塾跡に拉致監禁された暦。かつてひたぎを騙した詐欺師の貝木泥舟が再びこの街に現れたらしい。自称正義の味方でファイヤーシスターズの異名をもつ暦の妹火憐と月火は、千石撫子が被害にあった中学生のおまじない事件の元凶である貝木泥舟の居場所を突き止め対決する。単身乗り込んだ姉の火憐は返り討ちに会い「蜂」の怪異の毒にやられ・・・

「つきひフェニックス」

貝木泥舟との対決で少し仲良くなった暦と火憐。夏休みのある日、火憐に肩車をしてもらいながらの外出中に暦が出会ったのがゴーストハンターの影縫余弦と斧乃木余接。忍と暦が狙いかとおもいきや、真のターゲットは妹の「月火」であった。

下の妹「月火」は、ホトトギスの怪異が暦の母に取り憑き生ませた怪異。偽物の人間だという。暦は余弦により月火の不死身の怪異性を目の当たりにするが、生まれながらの妹であり、これからもずっと家族であると偽物であるところの月火を受け入れ守りぬくことを決意する・・・

「猫物語(黒)」

ゴールデンウィーク中の羽川翼の物語。「化物語」の「つばさキャット」で語られる物語を家庭環境などをまじえて翼とその家族について描かれた物語。

「つばさファミリー」

羽川翼に抱いている感情が「恋」なのかそうでないのかを悩んでいる暦。彼氏のいる妹の月火に相談することに・・・月火の結論は、「好きでも何でもない、たかが胸が魅力的だというだけのクラスメイトに恋をしていると勘違いするところだった」単なる欲求不満だと。

欲求不満を解消すべく妹から巻き上げた3千円を軍資金にエロ本を買うためマウンテンバイクを走らせていたところ、頬を大きなガーゼで覆った羽川翼と出会う・・・

話の大筋は、「つばさキャット」で語られた通り。「つばさファミリー」で語られる内容と矛盾する点があるが、「つばさキャット」では翼に気を使い真実を伏せた表現で語ったためであり、「つばさファミリー」で語られる内容がより真実に近いらしい。

「つばさファミリー」で、阿良々木暦とその周辺を彩る少女たちの主だった物語は一応の完結となる。「化物語」のアニメ化により、更に掘り下げた内容で物語が綴られることになり、その後の物語との区切りとしてここまでの物語を便宜上「ファーストシーズン」との位置づけとなる。

私の好みとしては、「化物語」と「傷物語」が「物語シリーズ」全物語の中で(まだ全部読んでないけどね。たぶん。)一番面白いですね。この2つの物語を読めば「物語シリーズ」の核心部分がほぼ語られていて、「化物語、知ってる知ってる良く知ってるよ。」って言ってもいいんじゃないかな。
その後の物語は掘り下げであり・枝葉であり・成長であったり・・・読まないと当然それらの魅力もわからないままなんだけれど。