ポイント還元がバカにならないことを改めて実感した話

楽天やYahoo!ショッピングに出店していながら最近までポイント還元には無頓着で、買い周りでポイントアップとか全く気にもしていなかったのです。

その理由は、コンビニやスーパーではそれぞれのポイントプログラムがあって、それぞれにポイントカードが必要でポイントは分散するはポイントカードはいっぱいだはでうんざりさせられたというところです。

ただ最近は、ポイントプログラムが大手数社に集約されつつあり、さらに楽天やヤフーの巧妙なポイント施策によってかなり貯まりやすくかつ使いやすくなりました。ヤフーショッピングなんかはソフトバンク利用者はポイントアップ10倍が当たり前うまくやれば20倍にも・・・って感じになっていますから。(期間限定ポイントという巧妙な罠がはられてはいますが)今ではポイント還元額を含めた実質販売価格を計算してやすいお店を選ぶのが普通になっています。


楽天では、クレジットカード・電子マネー・モバイル・ショッピングなどサービスすべてにポイントを連動させて顧客の囲い込みを巧妙に図っています。クレジットカード購入でポイントアップ・Edyにチャージでポイントアップ・Edyで支払いポイントアップ・モバイル契約でポイントアップ・楽天ショッピングの買い回りでポイントアップなどなど。一度ポイントを貯めだすとそのサイクルから抜け出せなくなってしまうのです。

楽天ポイントは、電子マネー楽天Edyにチャージできたりコンビニやドラッグストアなどネット以外の店舗との提携が進んでいて気軽にポイントで支払うこともできます。この点は、ヤフーショッピングのTポイントより使い勝手がいいと言えるでしょう。期間の短い期間限定ポイントでヤフーショッピング内に囲い込むやり方(期間限定ポイントはネットショッピングでしか使えない)とどちらが施策的に効果があるのかはわかりませんが・・・

前の記事で、simフリースマホを買うにあたって高額のポイント還元を狙い「楽天スーパーSALE」で買い周りポイントアップにチャレンジしてみたことを書いていますが、実際はじめてチャレンジしてみた率直な感想は、「これはかなり巧妙な売上アップ施策だなぁ」です。

今回はハナから10店舗以上買い周りのポイントアップ10倍チャレンジなので、最低でも10店舗で買い物をしなければなりません。さらに1ポイントでも多くポイントを取れるように更に1円でも安く買える様に値段やクーポンなど充分に検討して買い物をすることにしたのです。

なので買い物をするのは、楽天カード利用でポイント5倍の15日と20日に決めました。買い周りは1千円以上の買い物が必要なので、とりあえずは送料込みで1千円に近い商品をチョイス。あとは狙いはスマホを買うのは決まっているのでその周辺機器とTシャツや靴下ほか普段使いのもの。そのあたりをチョイスして15日中に10店舗を達成しました。

そこで、その時の自分の行動を思い返したところ・・・

まずは「送料無料」へのこだわり。

購入したのは結局すべて送料無料アイテムでした。

千円余の商品はメール便送料無料の商品からチョイス。いいかなと思った商品でも送料が必要なら却下です。欲しい商品が何点かあったのですが当然店によって値段も販売条件も違いクーポンが使えたり送料無料であったりで、結局購入したのは最安ではなく6個買えば送料無料になるお店でした。とりあえずは2個あれば間に合うものなのですが、日持ちするものなので6個買ってトータルで単価が一番安い店を選んだのです。2個なら最低価格の店で買えばよかったのですが、結局4個余分に買うことになったのです。1個あたり100円程度安くなるだけなのに現時点では4個分の無駄遣いをした感じです。

そして夏物のTシャツや肌着を購入したときは、7千円以上で777円割引のクーポンが使える店であったので、普通に必要なものを買えば5千円までのところ無理やり7千円にしていました。

10店舗買い回りのために1千円あまりの商品とはいえ、ほとんどが今買う必要のない商品でま~あれば使う程度のものです。例えば「青汁」「爪やすり」「キッチンハサミ」「コーヒー豆」など。

無駄使いとはわかっていながらも、購入するたびに表示されるポイントがアップしていくと10倍になるまではやめられない気分にさせられていきます。そして10店舗買い回りを達成したあとも、右上の位置にこの商品は15倍ですとか20倍ですとかが表示され、購入意欲を煽ってくるのです。そう、せっかく10倍を達成したんだから、カードで買えばさらにプラス5倍だし、この機会に買っておいたほうが得だよね!なんてことを思ってしまうのです。

今回は、あえて買い回りにチャレンジしたのですが、普通に3万円のスマホを購入していればポイントアップ10倍+カード利用4倍で実質26千円程度の出費です。それを最終的には買い回りチャレンジで12店舗約55千円ほどの買い物をしました。店によって14倍〜23倍のポイントアップでおそらく1万あまりのポイントがついて実質45千円ほどの出費となったはずです。確かに26千円がさらに3千円ほどポイントアップで安く買えたのですが、2万円ほど余分な出費になりました。すべてが無駄なものではありませんがほとんどが今すぐ必要なものではないのです。

多分同じような消費行動を取る方は少なくないはずです。わかっていて買いまわりしながらも楽天の施策にハマりつつある自分を実感していたのです。そういったところから「これはかなり巧妙な売上アップ施策だなぁ」と感じさせられたわけなのです。

ただ、5万円の買い物をして1万ポイントほどがつくのです。セールで安く買える上にさらに大きなポイント還元がある。この様にポイント還元は値引き施策として定着しているのです。楽天ポイントは全ポイント1ポイント=1円としてコンビニやEdyチャージに使えるので使い勝手は電子マネーと何ら変わりません。

定価販売が当たり前のコンビニでも、ポイント還元による実質の値引きが定着しつつあります。そういう意味でも適正な価格で買い物をするためにはポイントを取り逃すことなく貯めることが無駄な努力ではなくなってきたということなのです。というか貯めて使わないとその分高い買い物をしていることになるのです。

Apple Pay や Google Pay などスマホアプリによる電子マネー決済によってキャッシュレス化・カードレス化が進むとポイントと電子マネーとの区別自体が必要なくなって来るでしょう。すでにスマホ1台に主だったクレジットカード・電子マネー・ポイントカードが登録できて一元管理できるのです。これらをフル活用することによって最低でも5%、うまくやれば20%あまりの出費を節約することがでます。

月の出費が20万円であれば5%で1万円、10%で2万円、バカにならない金額です。これからますますポイントプログラムの集約が進むことでしょう。私としては、メインが「楽天ポイント」サブで「Tポイント」「ヨドバシポイント」ついでに「waon」「nanaco」「ponta」を貯めるという感じでしょうか。

そういうことも考えながらGoogle Pay や おサイフケータイを試したくなり「AQUOS sense lite」を手に入れたわけなのです。

とはいえ、ポイント還元に目がくらみカードの使いすぎなどの無駄遣いには充分注意しないと地獄を見る羽目になるかもしれませんね。