映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」

この世界の片隅にをDVDで鑑賞してから2年。「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」を映画館で観ることが叶いました。この世界の片隅には約130分の作品でしたが、この世界の(さらにいくつもの)片隅には約170分になり40分もの映像・250にも及ぶカットシーンが追加された新編集で生まれ変わった作品になっています。

追加シーンは主に遊郭に迷い込んだすずとその遊郭の住人である白木リンテルとの交流エピソードで、前作では尺の関係で泣く泣くカットされた重要なエピソードなのです。このエピソードが追加されることですずの見え方が大きく変わりました。すずの心の葛藤が前作より明確になり夫の周作との関係(絆)も違ったものに見えてくるのです。

周作の引き出しにある裏表紙が切り取られたノートやすずが空襲での機関銃掃射から周作に助けられるシーンで弾け散る口紅など、前作でも描かれているカットに対して感じるインパクトの大きさが全く異なるものとなっています。

特に口紅が弾け散るシーンは、前作ではほとんど見流す程度のものでしかないのが、リンテルとの関係の終わりを暗示するものとなっていて、遊郭の無残な跡地に残るリンに託した茶碗が割れたカットと合わさりリンとはもう合うことがないとう喪失感を強く感じさせられます。

遊郭の女であるリンとの交流を深める中で、周作とリンの過去の関わりに気づき葛藤するすず。嫉妬や自己嫌悪の感情と折り合いをつけ普段どおりの明るい天然のすずであろうとする思い。前作でも様々な喪失を経験し周作が最後の心の拠り所のような感じであったものが、今作では周作の知らざる一面に気づきながらも飲み込むことで、またリンやテルとの心の交流も影響してか、何も知らない純粋なすずから今作では自分を知り周作とも寄りかかるだけではない対等の絆を築いています。

この世界の(さらにいくつもの)片隅に」では、すずの女性として母としての成長の過程が丁寧に描かれ、ただ明るく天然に振る舞うだけでないすずの内面にせまるものとなっています。「この世界の片隅に」からさらに原作に忠実な描写になり深みを増した「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は必見です。

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