「黒籠城」は、戦国歴史ミステリーという新境地を開いた


Amazonの「Audible」のオーディオブックいいですよ。
「三体」をはじめとした話題作がプロの朗読で聴けます。
すでに、無料お試しで数作品楽しませてもらいました。

今日は、 「Audible」のオーディオブックで楽しめた
戦国歴史ミステリーという新境地を開いた米澤穂信の「黒籠城」
について紹介します。

歴史小説は、坂本龍馬や三国志、
最近だと始皇帝を描いたキングダム(これは漫画ですが)など、

ある程度の史実に基づいて
物語を構成したエンターテインメントとして描かれます。

そこにミステリーという要素を持ち込むあたりが
米澤穂信の真骨頂と言ってもいいでしょう。

時代劇ミステリーは過去にも多数ありますが、
史実を描いた作品にミステリー要素を取り込んだものは心当たりがありません。
このような新しい切り口のミステリーをぜひ味わってほしいです。

「黒牢城」あらすじ

織田信長が憲政を振るう戦国時代。

現在の大阪の池田・伊丹のあたりを治める有岡城主・荒木村重。

時代小説としては、信長に叛旗を翻して
有岡城に立て籠ったの荒木村重の苦悩と
その顛末を辿る史実に基づいた物語になっています。

そして、籠城の中で起こる数々の不可解な事件。

有岡城に囚われのみとなった天才軍師・黒田官兵衛が
牢獄から事件の謎に挑むミステリー。

「戦国歴史物」と「ミステリー」を融合させたストーリーです。

毛利の援軍が来ず籠城が長期化する中、
家臣の士気に関わる殺害事件が起こります。

不可解な現場に矢傷を負った死体。

誰がどのようにして殺害したのか?

解決できないまま追い詰められた村重が訪れたのは、
牢に囚われている天才軍師・黒田官兵衛のもとであった。

黙ってその経緯を聞いた官兵衛は、
思わせぶりな唄を口遊むだけであった。

全てを見越しているような官兵衛であったが、
決して答えを示さず、ヒントのようなものを示唆するだけ。
それを村重が解き明かし事実を明らかにしていきます。

その後も立て続けに起こる不可解な事件。

織田の間者が仕掛けているのかまたは家臣の裏切りなのか。
その背後に潜む人物は?官兵衛の企みは・・・?

官兵衛と村重の駆け引きが秀逸です。

米澤穂信について

  • 2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー
    &ホラー部門奨励賞を受賞しデビュー
  • 11年『折れた竜骨』で日本推理作家協会賞
  • 14年『満願』で山本周五郎賞を受賞。
    『満願』は同年の年間ミステリランキングで三冠

などの実績が証明する通りミステリー小説の最先端を走り続けている小説家です。

デビュー20周年を飾る作品「黒牢城」

4大ミステリランキングすべてで第1位を獲得し完全制覇。
第12回山田風太郎賞を含めると5冠を達成しました。

  • 「ミステリが読みたい! 2022年版」国内篇 第1位
  • 週刊文春ミステリーベスト10国内部門 第1位
  • 『このミステリーがすごい! 2022年版』国内編 第1位
  • 『2022本格ミステリ・ベスト10』国内ランキング 第1位
  • 第12回山田風太郎賞受賞

戦国歴史小説とミステリーの融合を見事に成し遂げた作品です。
米澤穂信の真骨頂をみました。

新ジャンルのミステリーとも言える作品をぜひ味わってみてください。

「Audible」のオーディオブック

「三体」では、本文を読みながら
オーディオブックを聞くことでより
集中してより早く読むことができました。

特に中国名は目と耳で捉えられうまく馴染むことができました。

「黒籠城」では、オーディオブックだけで聴きました。
聞くだけでも読むのと変わらず頭に入ってくることがわかりました。

特に徒歩での移動中でもながら聞きができるのは便利です。
プロの読み手が朗読してくれるので大変聞きやすく
倍速やそれ以上でも十分聞き取れ時短になり速聴の練習にもなりそうです。

「Audible」のオーディオブックおすすめです。

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